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12月 03, 2004

引越しにご注意「闇に歌えば」

不幸に浸り縮こまっていた青年が、自分の枠を越えようと足掻くホラーです。
「闇に歌えば」著:瀬川貴次/絵:星野和夏子(コバルト文庫 12月刊)

霊的なものが見える誠志郎、人付き合いが苦手でガールフレンドとの関係も微妙です。
引越しの手伝いに来ていた彼女が、ベランダで奇妙な玉を拾います。

いかにもライトノベルのホラーといった感じでした。
なんか熱い友情の話です。
微妙にぎごちない文章が、どんより不安な雰囲気に不思議とぴったりでした。

「精霊狩り」シリーズのプレストーリーであるシリーズです。
スーパーファンタジー文庫から1991年に刊行されたものが復刊されました。
2話構成です。
一人称ではありませんが、ほぼ主人公・誠志郎の視点で語られます。

楠木誠志郎、後ろ向きで、キャンキャン吠える子犬のような印象です。
前に踏み出すことで自分を変えたがっている気配もあります。

安芸和宏、いいヤツです。
ヤミブン、仕事がいいかげんで無責任な感じがして、この巻だけだと印象が悪いです。
久保美佳子、飄々としていて可愛いです。
オサキ、出番は少ないですが、ドジっぽいところが愛らしいです。

第1話「闇に歌えば」
どろりとしていて不幸な話ですが、後味は悪くはありません。
痛覚的に痛い描写があります。
お祖母さんが素敵です。

第2話「黄泉の羽ばたき」
久保美佳子が登場する話です。
ハッピーエンドといっていいのか微妙です。
オサキの可愛さがアップしていますが、迷惑さも発揮します。
誠志郎が、ガッツを見せます。

「闇がざわめく」から入ったので、読みそこなっていたこの本が読めて嬉しかったです。
ラブコメ的な「精霊狩り」シリーズに比べるとシリアスな雰囲気でした。
この巻で出てくるキャラは、誠四郎、溝口耕作、有田克也、万来課長の4人です。
続刊は、売上次第とのことなので、売れて欲しいです。

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