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12月 02, 2004

幼くても皇女「アダルシャンの花嫁」

戦勝の結果、思いがけず大国のお姫様を嫁に迎える小国の悲喜劇です。
「アダルシャンの花嫁」著:雨川恵/絵:桃季さえ(角川ビーンズ文庫 12月刊)

帝国との国境紛争で、大勝利を収めた北方騎馬民族の新興国アダルシャン。
和平交渉の結果、若き将軍である王弟に帝国から皇女が輿入れしてくることに。

新人さんということで買ってみました。
多少強引なところもありますが、手堅く素直にまとまっていて楽しめました。
きわだった特色のようなものは感じず、あっさり味でした。

徐々に仲良くなっていく皇女と主人公が、ホノボノしています。
悲劇が含まれているので、お気楽とばかりは言えませんが、本質的な悪人は出てきません。

擬似中世物の少女小説といった感じです。
舞台は、西洋ベースの無国籍な印象です。
ストーリーは宮廷陰謀劇ですが、舞台が武骨な辺境の小国なので小ぢんまりしています。

主人公のアレクシード、武勇に優れた若き英雄ですが、周りに流され気味です。
戦場では輝いていても政治がらみだと今一つな、伝説上の源義経のようです。
10歳の皇女ユスティニア、やんちゃな小動物的行動が可愛いです。
お子様でも王族の自覚があるのも、いい感じです。
深窓の姫のせいか、年齢以上に幼いです。
王様、捻くれて腹黒い愛情が味わい深いです。

どんな世界なのかイメージが、ぼんやりしていました。
異世界物の醍醐味である奇異な習俗といったものがなかったからかもしれません。
輿入れの行列や二つの文化のギャップなど面白そうなのに、もったいない感じです。

続編があるようなら、生活感のある話も読んでみたいです。
お茶のシーンもあっさりしていたので、お菓子の仔細な描写など見てみたいです。

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アダルシャンの花嫁 雨川恵 角川書店(ビーンズ文庫) ローゼンクロイツ・プレザン 2人のノワール 志麻友紀 角川書店(ビーンズ文庫) [続きを読む]

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