« 哀しい愛情「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」 | トップページ | 料理上手はつぶしが効く「魔法使いのティータイム」 »

11月 14, 2004

勇者さまは食費が大変「わたしの勇者さま」

庭先に落っこちてきた勇者を、女子高生がゲットする話です。
「わたしの勇者さま(前・後)」著:とまとあき、塚本裕美子/絵:伊東岳彦(スニーカー文庫 1991年刊)

剣と魔法の異世界ルー、姫を取り戻すため悪の魔道士と戦う勇者シン。
追い詰めるものの、逆に罠にかかり、見知らぬ世界へと跳ばされてしまいます。

勇者さま、でかくて筋肉質のため基礎代謝が高いらしく、食べまくりです。
アメ車のような勇者さまです。
とくに前編は、料理を作って食べている合間に、物語りが進んで行きます。
手際良く家庭料理を作っていく陽子が、カッコイイです。
雑種犬のモルトも、可愛いです。

父親は、子供向け特撮番組のシナリオライターです。
鷹揚なのか考えが足りないのか分からない変わり者です。
離婚していて、家事全般を陽子が、受け持っています。

前編は、勇者さま日本滞在記です。

カルチャーギャップにとまどう勇者をコミカルに描きます。
おだやかなラブコメです。
美形の同級生との微妙な三角関係もあります。
多少のトラブルはあっても、ほのぼのと進んで行きます。
やがて魔の手がせまり、平和は破られます。

後編は、帰還編です。

いよいよ勇者もホームグラウンドで本領発揮です。
前編末を受けて、話は急展開をします。
中盤の決戦の地へ向けての旅は、派手さはありませんがとても雰囲気があります。
宿屋が農家風だったり、場末っぽかったり、森で食料を調達したりです。
ヒロイックファンタジーらしい展開で、バトルも多めになっています。

一人称ではありませんが、主人公の陽子の視点を中心に描かれています。
食事や買い物など、生活が丁寧に描かれています。
やたらと人が死んだりしないのも、優しい雰囲気をつくっています。

リンク集: 伊東岳彦

|

« 哀しい愛情「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」 | トップページ | 料理上手はつぶしが効く「魔法使いのティータイム」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38883/1956607

この記事へのトラックバック一覧です: 勇者さまは食費が大変「わたしの勇者さま」:

« 哀しい愛情「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」 | トップページ | 料理上手はつぶしが効く「魔法使いのティータイム」 »