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11月 09, 2004

食卓の支配者「丘の家のジェーン」

プリンス・エドワード島の美しい風景の中で、新しい自分を見つける少女の物語りです。
「丘の家のジェーン」著:モンゴメリ/訳:村岡花子(新潮文庫 1960年刊)

トロント、スラム化が忍びよる古く陰気なお屋敷街・うららか街。
祖母に抑圧された大きなお屋敷に住む11歳のお嬢さまジェーン。
何をやってもダメな子です。
一通の手紙によって、夏休みをプリンス・エドワード島で過ごすことになります。
人に必要とされることで、少女は、始めて自分の才能が開花していくのを感じます。

魔法も妖精も出てきませんが、エブリディマジックのような味わいです。
ガタピシ自動車でのドライブが素敵です。
少女の成長物語というより一種のサクセスストーリーでしょうか。

導入部が、陰鬱としていますが、大げさな言いまわしで変に笑えたりもします。
でも、暗い展開の90ページは、やはり長いです。
字は小さめで、本文は、330ページほどです。

しかし、プリンス・エドワード島に渡ってからは、コメディらしくなります。
だんだんと物語りのスピードとテンションもアップしていきます。
特に、2度目の夏休みは、モンゴメリらしい田舎パワー爆発のエピソード満載です。
ライオンの話が、楽しいです。

底流には昼メロのような女の戦いというか、ドロドロの愛憎劇が見え隠れしています。
子供が主体のストーリーなので、あからさまではなくマイルドです。
大雑把な文章も、生々しくなるのを防いでる感じです。

登場する男は、全員、微妙に頼りないです。
チモシー老人は、ちょっと例外かな。

都会と田舎の暮らしの対比がくっきりとしています。
都会を否定して終わるような田舎万歳なエンディングでないのもいい感じです。

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