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9月 29, 2004

電波系サブヒロイン「ホーンテッド!」

幽霊少女と自虐少女と逃げ腰ナルシスト男のラブコメディです。
「ホーンテッド!」著:平坂読/絵:片瀬優(MF文庫J 9月刊)

買う予定ではなかったのですが、新人の作品で、一推し的な扱いだったのと、イラストに引かれて買ってしまいました。

主人公、自分のことを「墓穴掘り人形」とか呼んでしまうナルシストです。
「自分語り」に熱心です。
いつも失敗したときの予防線を張っている感じがいやでした。
自分の行動の卑小さに自覚がなく、クールを気取っているのが、うっとうしかったです。

せっぱつまった場面で、トリックを得々と語って悦に入り、せっかく作ったチャンスを無駄にしてしまうナルシスティックな間抜けっぷりです。
生き残るために全力を尽くすと言うなら、黙って突撃すべき場面でしょう。
せめて誰かツッコンでくれればギャグになるのですが・・・。

50ページほどで読むの止めようかと思いましたが、自虐少女が出てきたあたりから、会話中心の展開に移行して、中盤は、そこそこ楽しめました。
後半、自分語りが再発したのが残念です。

全体に、語りが冗長で整理すれば、半分ほどにまとめられそうです。

後半の脱出劇は、へんに理屈っぽい展開なのに、護符の設定がいいかげんであるなどアンバランスでご都合主義です。

幽霊少女、素直で良い子すぎです。
三角関係が、いまひとつ曖昧になって盛り上がりに欠けます。
幽霊である必然も感じられませんでした。

生と死が主要なテーマのようですが、実感をともなわず観念的です。
友人も家族も出てきません。
生活感に乏しいです。

自虐少女の、暴走っぷりは素晴らしいです。
いい感じの電波系ヒロインです。
幽霊が普通に存在する世界観なので、単純に電波系といえるかは分かりませんが。
パワフルで、メイン・ヒロインの幽霊少女がかすんでしまうほどです。

後ろ向きな主人公の一人称なので、うっとうしい感じがつきまといました。
客観視点にするとか、幽霊少女のツッコミでギャグにするとかがあれば、もっと楽しめたかもしれません。

リンク集: 片瀬優

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9月 27, 2004

賞味期限付き勇者「イコノクラスト! 1」

巨大ロボット物の流れをくんだ異世界・召喚ファンタジーです。
「イコノクラスト!(1)FIRST CAMPAIGN【初陣】」著:榊一郎/絵:OKAMA(MF文庫J 9月刊)

“「つまりゲームの中にさえ……英雄は居られなくなった訳か」”

「普通の少年が、異世界に召喚されて大活躍・・・?」といったお話しです。
今回は、プロローグな内容ですが、サブタイトル通り、初回戦闘もあります。

神の呪いに追い詰められて殺伐とした世界です。
魔術成分多めのスチームパンクといった味付けです。
特異な世界観ですが、よく整理されていて分かりやすかったです。

主人公は、英雄の存在不能を理解しながら、それでも英雄にあこがれる少年です。
生意気で可愛い妹的なキャラや、異世界の姫巫女たちがヒロインです。
姫巫女、可憐だったり武闘派だったりと多彩です。

権力者たちが、裏で策謀をめぐらせています。
美少女たちも訳有りで、裏表だってあります。
遠くから見つめる謎の男も、登場します。

色んな巨大ロボット物からエッセンスを取りこんでいます。
次回予告付きです。
元ネタが分かりやすくなっているのは、あえてでしょう。

「救世主の使用期限」ですか・・・。
主人公、これといったスキルはないので、お払い箱になったらツブシがきかなさそうです。
どのくらいの時間的な余裕があるのでしょう。
花梨のためにも頑張って欲しいものです。

異世界人とは、基本的に言葉が通じないという、大胆な設定です。
花梨の方は、短期間で日常会話くらいはマスターするのかな。

ネロ、ヤバすぎです。
あの発言って、お肉にするってことでしょうか・・・。

切羽詰った世界なので、今後も、コメディ要素は低そうです。
多くの美少女が登場するので、多少のラブコメ的展開はありそうですが。

リンク集: 榊一郎OKAMA

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9月 26, 2004

軽い味わい「放課後ログイン」

気弱な少年の異世界チャネリングと成長の物語り。
「放課後ログイン」著:神代創/絵:みかきみかこ(MF文庫J 9月刊)

“ヘッドセットを装着して、ボクはもう一度、スイッチを入れた。”

こじんまりとまとまっています。
すごく感動したりとかはなかったですが、さくっと読めて楽しめました。
典型的なキャラクターたちですが、過不足なくて、いい感じです。

異世界が、とっても小さいです。
コメディ調ですが、けっこう血なまぐさかったりもします。
主人公一人称ということもあり、悪役の描写が少なかったのが、ややもの足りなかったです。

展開は、早くて軽快です。
異世界に対して、ほとんど干渉できない、もどかしい感じが、アドベンチャーゲームっぽかったです。

リンク集: 神代創みかきみかこ

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9月 25, 2004

高校生探偵?「電波的な彼女」

電波少女に見込まれた不良少年が主人公の物語りです。
「電波的な彼女」著:片山憲太郎/絵:山本ヤマト(スーパーダッシュ文庫 9月刊)

前半はラブコメ、後半は素人探偵物、全体を通してはサイコサスペンス風味でした。

登場人物たちがいい感じです。
不良少年らしいバトルシーンもよかったです。

ヒロイン、期待通りの電波少女でした。
いい子過ぎるというか、妄想度低めというか。
やや主人公を振り回すにはパワー不足にも感じました。

母親の設定や台詞と、主人公の人間離れした頑丈さから、あるかなと思っていたファンタジーな展開はありませんでした。

犯人は、最初からバレバレなので本格的な推理小説ではありません。

探偵物としてみると導入部が長すぎて、事件が取って付けたように感じました。
ラブコメは、事件後、急激に姿を消してしまい、盛り上がりかけたところで打ち切られた感じです。

どちらかへ重点をおくか、二部構成にするかしてあればスッキリしたでしょう。

探偵物にするのなら、できるだけ冒頭近くに事件の描写が欲しいです。
ラブコメ中心なら、事件は、ペットがらみなど、もっと軽いものでしょうか。
二部構成なら、本の真ん中にラブコメ部分のオチをがひつようでしょう。

妹、いいキャラクターです。
登場も印象的ですし、姉妹の組み合わせもぴったりです。
でも、ラブコメなのか、探偵物なのかの中途半端感の原因の一つになっています。
探偵物側のストーリーにまったく絡んでいないので、登場する必然性はありません。
ラブコメとしては、キャラが立っているだけに、後半、ほったらかしなのが不満です。

つづきがあるとすれば、探偵物なのでしょうか。
せめて前半くらいのラブコメ度を維持して欲しいです。

リンク集: 山本ヤマト

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9月 23, 2004

やっと完結「天高く、雲は流れ 15」

飄々として無敵な主人公が、息子を連れて旅をするファンタジーの最終巻です。
「天高く、雲は流れ(15)」著:冴木忍/絵:森山大輔(富士見ファンタジア文庫)

“都は濃い闇に覆われていたが、夜空の一角がぼんやりと明るかった。その方向から察するに、おそらく港で焚かれている松明だろう。”

きれいにまとまっています。
世界が小さい感じが、ずっと気になっていたんですが、なるほどという説明がついていました。
人が死に過ぎな気がします。
美しく雄大なビジュアルのフィナーレです。
寂しく静かな終わりでした。

シリーズを振り返ってみると、部分部分に魅力的なエピソードが多かったです。
全体としてみるとバタバタしたというか、どういった話なのか印象が薄いというか・・・。
せっかく助けた街や人々が、あとから壊れたり死んだりすることも多くて、徒労感のようなものも感じました。
こういう結末であるのなら、もっと短く済んだのでは。

悪役が、最後になって急にあいまいになってしまったのが残念です。
善悪が分けられない人間ドラマもありですけど、それならフェイロンの圧倒的な超人ぶりはどうかと思います。
こういう超越者は、ベタな勧善懲悪のヒーロー物でこそ許されるキャラです。

「<卵王子>カイルロッドの苦難」のときも感じたのですが、どうしてこう世界終末と生き残った人々的な終わり方なんでしょう。
最初のほうは、凄くいい感じだったのですが、途中から急にダークな感じになってしまいました。

このシリーズ、最大の謎は、フェイロンの奥さんでした。

新シリーズは、「風の歌星の道」のようなほのぼの路線だといいんですが。

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9月 21, 2004

十五歳の逃亡者「推定少女」

中学生・女子が主役らしい、都市伝説と和風ホラーな味付けのサスペンスです。
「推定少女」著:桜庭一樹/絵:高野音彦(ファミ通文庫 9月刊)

“白い高級外車のボンネットによじ上った白雪が、長くて細い足を組んで、夜空を見上げた。ぼくもよじ上った。”

少し哀しく切ない味わいです。

混沌とした現実と妄想の曖昧な境界の物語りです。
一人称が“ぼく”の中学3年生の少女の視線で語られます。
ストーリー中心ではなく、小さな出来事を積み重ねていくことで、キャラクターを描くお話です。

少し重ための話ですが、誠実な印象です。

キャラクターは魅力的です。
主役の少女二人組みと千晴だけでなく、電脳戦士もいい味だしてます。
ちょい役の格安量販店のオヤジとか、ガンショップの人々とかも楽しいです。

昔に置いてきた自分に出会った感じです。
漠然とした無力感と、正体のわからない切迫感・・・そんな気持ちを思い出しました。
ノスタルジックではあっても懐かしくはないかな。

そういった時期の真っ只中の人にとっては、この本はどうなんでしょう。
わざわざ小説でまで読みたくない。それとも、自分だけではないと安心できるのでしょうか。

前半のスピード感のある展開に、引き込まれました。
もっとハッピーなエンディングが好みです。
これはこれで、この物語らしいエピローグでした。

カナ同様、そういった自分がいたことは、忘れたくはないです。

リンク集: 桜庭一樹高野音彦

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9月 19, 2004

秋の味覚

秋は、おいしいものでいっぱいですね。
下っ腹が気になります。


秋の味覚の絵

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9月 18, 2004

家族でなくても家族「サンプル家族」

もえの淡い恋と暗躍する手島一家さんのドタバタ・ファンタジーです。
「サンプル家族 乙女ゴコロとエイリアン」著:名取なずな/絵:OKAMA(スーパーダッシュ文庫 2001年刊)

“五人と一匹に力いっぱい見送られ、もえは嬉しくてしかたないといった様子でぴよんと跳ねた。”

平凡で、少し変な人々のお話です。
ちょっとラブコメ、かすかにサイコサスペンス風味です。

手島一家さん、ラブリーです。
チワワ、なにかと苦労します。

もえは、新築の家に一人で住んでいる、親はいても天涯孤独な少女です。
家族を求める心が切ないです。

梅雨の終わりに始まる初夏の物語りです。
奥底に死の気配が見え隠れしています。

ストーリーはテンポの良くコミカルに進んでいきます。
向日葵が印象的です。

リンク集: 名取なずなOKAMA

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9月 16, 2004

たぶんラブコメ「食前絶後!!」

お弁当・バトルアクション・コメディです。
「食前絶後!!(くうぜんぜつご)」著:ろくごまるに/絵:九月姫(富士見ファンタジア文庫 1994年刊)

主人公は、放課後の教室で幼馴染の少女から告白されます。

自意識過剰な語り口が、思春期のこそばゆい感じを思い起こさせます。
感覚を刺激することで、超人的な力を引き出すという魔術の設定が楽しいです。

主人公とヒロインの関係が中心のラブ・コメディだと思うのですが、そんな感じはあまりしません。
二人とも、理知的なタイプのせいでしょうか。
ヒロインの視点で語られるパートがないこともあり、とくに彼女の心の動きがわかりにくいです。

素直に他人に頼ることが出来ないヒロインも、それはそれでいい感じです。
思春期となり自覚し始めたばかりのプライドを持て余してる感じがします。

作者のデビュー作で、説明的な台詞も多く、上手な小説とはいえません。
食べ物が重要アイテムなのに、いまひとつ料理の印象が薄いのも残念です。

未完成な感じに、引かれます。
主人公と、ヒロインの対等な関係も好ましいです。

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9月 14, 2004

超能力コメディ「へっぽこSP なごみ!」

へっぽこ超能力者の集う警視庁特殊能力捜査課の刑事たちの活躍を描いた短編集。
「へっぽこSP なごみ!」著:直遊紀/絵:かわく(電撃文庫 2001年刊)

いつもダルダルな主人公は、無断欠勤してしまおうかと考えながら、ウザウザだと出勤しています。

何事にも積極的になれない主人公が、自分をすこし好きになるまでのお話です。
作者の優しい視点が、いい感じです。
ほのぼのとしたテイストです。

テンション低めの超能力者「なごみ」を中心にストーリーは進んでいきます。
役に立ちそうでもあり、役に立たなさそうでもある、超能力の設定が絶妙です。
事件に芸能界がらみのものが多いのは、作者が脚本家でもあるからでしょうか。

中篇が3つ、ショートショートが2つ、短編が1つといった構成です。
中篇の内の2つと短編が、なごみが主人公の話です。
流行遅れの流行少女、コギャル刑事のカヨが主人公の中篇が1つ、哀愁ただよう三ツ村課長が主役のショートショートが2つです。
各話は、それぞれの主人公の一人称で語られます。

そこはかとなくレトロな絵柄のイラストも物語りのゆったりした雰囲気によく合っています。
口絵の4(or3)コマまんがは、本編を読んでからだとニヤリときます。

課長、いい味出してます。
わたしは、まだ大丈夫ですが、将来を考えると切なくなります。

第三話のラストは、グッときます。
静かに哀しい結末です。

第四話のカヨの、課の仲間を大切に思う心がいい感じです。

最後の短編がいちばん好きです。
ありがちと言えば、ありがちなストーリーかもしれません。
ここまで読んできたからこそ、味わい深いです。

結依子やアリサが主役の話も読んでみたいです。
この本に収録されていないコミックもあったようです。
新しい巻でて欲しいです。

リンク集: かわく

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9月 12, 2004

ゆるやかな空気「にゃんこ亭のレシピ」

“村に呼ばれた”ゴータの冬から春の物語り。
「にゃんこ亭のレシピ」著:椹野道流/絵:山田ユギ(講談社X文庫ホワイトハート 9月刊)

冬の寒い日、一人暮しの部屋に仕事から帰った主人公は、一通の手紙を受け取ります。

不思議が不思議でない村、銀杏村が舞台です。
にゃんこ亭を取り巻く人々の、素敵な関係が描かれています。

猫も料理人モノも好きです。
題名を見たときから、かなり気になっていました。
でも、発売日には、見送りました。
ボーイズラブではないかと、警戒したのです。

電撃文庫の発売日に、あらためて店頭で手にとってみました。
表紙を見てみます。
・・・微妙。
絵柄が、それっぽい・・・。
妙に色っぽい野郎が二人ほど。
男二人だけなら決定的ですが、中央には小さな女の子が・・・。
微妙です。

なかを見てみます。
各ページのヘッダとページ番号が二色刷り、オシャレ過ぎます。
主人公の名前が、カタカナな点も不安を掻き立てます。
各章末にレシピがついているのは、ターゲットが女性ということでしょうか。

パラパラとみたかぎり、一章にはそういったシーンはなさそうです。
かなり悩んだすえに買ってしまいました。
やばいシーンが出てきた時点で封印と言うことで・・・。

一章・・・。
泣けました。
優しい気持ちです。
独立した短編として読めました。
とりあえず満足です。

ここまでに登場するのは主人公であるゴータ以外は、ほとんどお年寄りです。
相方がいないので、ボーイズラブになりようがありません。
和尚は、微妙ですが、豹変しない限り大丈夫でしょう。
サツオは、ないでしょう・・・ありなのでしょうか。

問題は、この先です。
章題の「色男は春風とともに」というのが、危険な感じです・・・。
ともかく読みます。

で、結果ですが、多少、そういった要素はあったものの許容範囲内でした。
約一名が、そのての台詞を吐くだけなので、ギャグの一種として笑えました。
二人のコンビネーションもよかったです。
こんごも、友情であることを強く願います。

お店の運営についても、仕入れとか、準備とか、丁寧に描かれています。
こういうのが好きなので大満足です。

読み終わって、もう一度、表紙を見てみると、物語りのカラーがよく現われていることがわかりました。

一行の文字数は、すこし少なめです。
ページ数に対してお話が薄くなっているとは感じませんでした。

猫に関しては、重要ではあっても短いエピソードがあるのみでした。
別のかわいい動物(?)は出てきます。

表紙真ん中の女の子の登場は、かなり最後のほうです。
今後の活躍を期待してます。

男でも読めるように、ボーイズラブ要素は、読者の2次創作にまかせる程度にとどめてもらえるとありがたいです。
今後も読みつづけたいので・・・。

コギの参加で、お話はもっと不思議よりになっていくのでしょうか。
人間ドラマが中心なのかな。
つづきが楽しみです。

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9月 10, 2004

少し派手め「キーリVI はじまりの白日の庭(下)」

切なくノスタルジックな荒廃世界ファンタジーです。
「キーリVI はじまりの白日の庭(下)」著:壁井ユカコ/絵:田上俊介(電撃文庫 9月刊)

帰ってきたハーヴェイは、キーリが夕方に出かけたきり帰ってこないと聞かされます。

もともとアクション要素の強くなるクライマックスシーンが、下巻に入っているので今回はアクション多めです。
不器用に食事の用意をする子供たちが、愛おしかったです。

237ページの小説本体の他に、「電撃hp」に掲載された46ページのコミックが収録されています。
2巻と3巻の間のエピソードです。
小説の中でも乱暴に扱われている兵長ですが、落っことされる絵を見ると、バラバラにならないなかとよけいにハラハラします。

中盤、ホラーアクションといった展開があります。
怖いんだか可愛いんだか分からない微妙な怖さです。

考えてみればこのシリーズ、幽霊、ドカドカ出てくるのだからホラーなのでしょうか。
あまり、ホラーといった感じを受けたことはありません。
幽霊、優しかったりしますし・・・。
怖いのは生きた人間のほうです。

この巻で、すべてが解決したわけではないので、ここは、今後、重要な場所となっていくのでしょうか。

いろいろありすぎて、ベアトリクス、忘れられているような・・・。
ベアフットは、今回もやっぱり切ない役回りです。

キーリが積極的になって、二人の関係も少し進んだ感じです。
過去との出会いは、ハーヴェイとっても転機となるのでしょうか。

リンク集: 壁井ユカコ

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入手失敗

とても欲しかった「チキンラーメン付きどんぶり」ですが、周囲のスーパーでは、入荷さえしなかったもようです。
その後、セブンイレブンで買えるという情報を、ネットで拾ったのですが後の祭でした。

最後の望みをかけて、日清e-めんShopの「チキンラーメン付きどんぶり抽選販売」に応募していました。
最近ばたばたしていて、8日には結果のメールが届いていることをやっと思い出しチェックしました。
外れてました。

うーん、くじ運悪いです。

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9月 09, 2004

ダンジョンなスクールライフ「ファイナル・セーラー・クエスト完全版」

お気楽で、お間抜けな女子高生が主人公のRPGコメディ短編集です。
「ファイナル・セーラー・クエスト完全版」著:火浦功/絵:スギサキユキル(角川スニーカ文庫 2002年)

瀬戸内の小さな町から引っ越してきて入学式に出られなかった主人公は、初登校となる学校へと急いでいます。

突拍子もない設定が満載のお話ですが、作りはオーソドックスなコメディです。
特に感動したりするようなものではないのですが、ときどき読み返してしまいます。

舞台は世田谷区神宮寺の人たちの職場や学校があるダンジョンです。
題名からは、ファイナルファンタジーとドラゴンクエストを連想させますが、パロディの土台となっているのはウイザードリィです。
挿絵が「竹本泉」だったログアウト冒険文庫版(1995年)に、二つのお話と、短い漫画の原作原稿が追加されています。

最初の話である「セーラー服と試練場」は、少し珍しい感じがします。
一人称ではないのですが、基本的にドジッ子である主人公の視点で描かれています。
ハチャメチャな主人公の場合、よく少し引いた周囲の人物の視点で描かれます。
主役視点でもキッチリ描かれているのが、面白いコメディシリーズの基本パターンかもしれませんが。

ログアウト冒険文庫版では題名となっていた「ひと夏の経験値(1994年火浦功伝説に掲載)」には、オンラインRPGを思わせる設定があります。
ウルティマ オンラインのサービス開始は1997年、Meridian59やDiabloでも1996年です。
作者の先見の明でしょうか。
単なる偶然かな。

登場人物たちの掛け合いが楽しくて、笑ってしまいます。
主人公の、どんなときでも普通の人レベル1といった性格も好ましいです。

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9月 08, 2004

台風18号、憎し

前回の16号のときは、わたしのまわりでは不思議なほど被害がなかったのですが、今回の18号では様子がちがいました。
近所のアパートの瓦が、ごっそり落下。
その瓦が、お向かいさんの窓ガラスを直撃、破壊。
など、わが家のご近所にも様々な実害をもたらしました。

わが家の被害状況は、次の通りです。
ベランダの屋根になっている波板の端っこが破損。
風にあおられパタパタうるさい。
そして、雨漏りです・・・。

雨漏り、意外にあなどれません。
雨漏りの直撃した場所は、天井の蛍光灯の真上でした。
電灯用コンセントが水浸しになったため、漏電が怖くてブレーカーを落としてしました。

台所や風呂場などの電気は別系統になっているので、完全な停電というわけではありません。
家族間で電源争奪の戦いが勃発しました。

冷蔵庫や電気ポットなどの台所の電気製品が、とうぜんのごとく優先です。
電気スタンドなどで、他の部屋の明かりも確保しなければなりません。
複数台あるテレビも、大きく電力を奪っていきます。
電話機など、こまごまとしたコンセント挿しっぱなしの電気製品も思いのほかあります。

残りのわずかな電力の中から、ADSLモデム用の電源はなんとか確保できました。
パソコンは、ノートブックなので内臓充電池でなんとかすることになりました。

内臓充電池、稼働時間は短いです。
いつ切れるかとビクビクしながら、ネットに繋ぎました。
油断するとすぐに節電モードになって、処理がもたつきます。
かえって実質稼働時間を縮めてるような気がします。
昨日は、ブログの更新もあきらめてしまいました。

今回、一番に困ったのはトイレでした。
トイレの明かりは点くのですが、なぜかウォシュレットのつながっているコンセントは落としたブレーカーの系統だったようです。
いつのまにか、ウォシュレットなしでは暮らしていけない身体になっていました。
紙だけでは、なんとなく終わったあと気持ち悪いのです。
トイレのあとのスッキリ感がダイナシです。

本に被害が及ばなかったことは幸いでしたが、個人的な資料のいくつかが濡れてしまいました。
布団もいくらか湿っています。

現在、天井の蛍光灯は外し、乾かすためにコンセントを天井から外しています。
電気屋さんがきてくれるのは、土曜日になるようなので、それまでこのままです。
ぶら下がったコードが、哀愁を漂わせています。

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9月 05, 2004

ねこスカッシュ

JavaScriptについても使えるようになろうと、このところ少しずつ調べていました。
あちこちのサイトを読み漁っているうちに、なんとなく分かったような気がしてきました。
断片的な情報を頭に詰め込んだだけなので、本当に分かっているのか不安です。

確かめるには、何か作ってみるのが一番ということで、簡単なゲームを作りました。
よくある一人打ちのテニスゲーム(スカッシュ)です。
単純ですが、これが作れれば、ブロック崩しやインベーダーゲームのようなものへの発展も可能だからです。

多少のオリジナル色をだすために、ボールのかわりに猫が跳ねまわるようにしました。
出来たのが「ねこスカッシュ」です(新しい窓を開きたくない人はこちらから)。
JavaScriptをオンにして遊んでください。

IE6でしか動作確認していません。
他のブラウザで、動作するかは微妙です。

計画では、だんだん猫の数が増えるようにするつもりだったのですが・・・。
謎な現象に苦しめられて、力尽きました。
とりあえず、スカッシュとしては遊べます。

いちおう、コメントなんかは残してあります。
興味がある人は、ソースも見てやってください。
後半、強引なつじつま合わせをしたために読みにくくなっていますが・・・。

マウスだけで遊べます。
とりあえずクリックしていけば、下のほうにあるラケット(本)が動かせるようになります。
跳ね戻ってくる猫を受け止めてやってください。

スコアのようなものはありません。
手抜きです。
左上のちっこい数字は、「忍者TOOLS」からの乗換えを検討している「bayashi.net」さんのアクセスカウンターです。

しばらくして、気力が戻ったら再挑戦したと思います。

今回特に「オブジェクトなJSの基礎講座」さん
JavaScript例文辞典」さん
とほほのWWW入門」さん
を参考にさせていただきました。
多謝です。

追記: 2004年09月06日 00時00分34秒
ポーズ機能をつけくわえました。
プレイ中にクリックでポーズします。
メッセージ窓をクリックすると中断できます。
メッセージ窓以外なら再開します。

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9月 03, 2004

怖さひかえめ「聖霊狩り 呪われた都市」

しっかり者でうっかり者な女の子と、腐女子の美少女が活躍するコメディ・ホラー。
「聖霊狩り 呪われた都市」著:瀬川貴次/絵:星野和夏子(コバルト文庫 9月刊)

廃部寸前の漫画研究会の二年生コンビは、いつものように昼休みを部室ですごしています。

こんかいは、古都・鎌倉までの小旅行です。
日本の古い歴史がスパイスとなっているシリーズです。

「聖霊狩り」シリーズ第2期の2話目ということになるのでしょうか。
本当は、「闇に歌えば」シリーズから続く、柊一と誠志郎の二人が主人公の物語りなのだとおもいます。
「闇に歌えば」シリーズ読んでいません。
いまはなきスーパーファンタジー文庫からでた「闇がざわめく」から読み始めました。
わたし的には、早紀子と萌の二人が主人公です。

早紀子が主役の「闇がざわめく」には、ブラック・ガーディアンズというシリーズ名がつけられています。
本来、別系統のシリーズの1作目として書かれたのでしょう。
二人は、「聖霊狩り」シリーズ最初の頃は、ゲストキャラクター的なあつかいでした。

安内での事件にも決着がつき、二人の出番も少なくなるのかと寂しく思っていました。
むしろ、重要度があがったようです。
今回は、完全に主役です。

早紀子は、期待にたがわず、うっかり妙なものに手を出してしまいます。
萌の妄想は、さらにパワーアップしている様子です。

ラブコメ中心の展開でした。
やはり、萌ににらまれている裕樹が、もっとも不利なのでしょうか。

物語りの中では、すでに11月前半あたりかな。
これからの秋の始まりの季節にぴったりのお話でした。
うちの周りでも、夜中こおろぎが激しく鳴いています。

誠志郎の出番は、少なかったです。
前期では、最強キャラの一人だった美也は、いろいろとピンチのようです。

次回は、このままの続きでしょうか。
いったん帰ってまた来るのかな?
先が気になります。

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9月 01, 2004

炎の怒り「ウルティマ妖魔変」

面白いのにコンパクトなアクション伝奇。
「ウルティマ妖魔変(全3巻)」著:西谷史/絵:末弥純(角川文庫/スニーカ文庫 1988-1990年)

八角形八階建ての特異な形状のビルの七階にあるSEルームで、主人公・拓磨は、一人、デスクでリアルタイムのデータに目を通しています。

当時、たくさん出版されたSFホラーアクション伝奇の一つです。
バブルまっさかりの頃で、このジャンルの本は、むやみにパワーにあふれていました。
突然、主要キャラが死んだと思ったら、脈絡もなく復活したり、途中で別の話が割り込んだりと、ストーリー展開はかなりむちゃくちゃなのに、勢いがあってなぜか読みつづけてしまうといった感じでした。

面白かったものは、ずるずる続いて、いつまでたっても終わらずに未完のままか、登場人物の大虐殺で強引に終わったりしてました。
この本は、全3巻と短くまとまっているのに、このジャンルのいろんな要素が濃縮されていて、当時の雰囲気を感じるにはお手ごろです。

地球と異界が交わることで起きる、暴力の嵐といったストーリーです。
物語りは、2つの平行世界で、同時に進行していきます。
ひとりひとりの登場人物に、人間の良い面と悪い面とが混在しています。

ほとんどの登場人物が、自分の欲望を追求することに躊躇しません。
目的のために他人を利用するのは基本です。
だからといって悪人というわけでもありません。
見返りなしで、他人を命がけで助けたりします。

タイトルにあるウルティマは、今でも有名だとは思いますが、コンピューターRPGの祖先の一つとなったゲームです。
どのへんがウルティマかというと、異世界側の設定の一部にウルティマIVの設定を借りています。
敵キャラは、ウルティマI~IIIからも登場します。
ウルティマへのオマージュなのですが、良い意味で、ウルティマらしさに拘ってはいません。
ウルティマ知らなくても問題なく読めます。

音楽が、重要な意味を持っていたりします。
前半は、巨大芸能プロダクションが主要な舞台となっています。

ときどき、こういった泥臭くてパワーのあるものを、むしょうに読みたくなります。
最近のライトノベルのは、どれも洗練されてきていて、わけのわからない勢いだけで読ませるようなものは少なくなったように感じています。

余談ですが、「ファンタジー王国 1(カドカワノベルズ 1991年)」というアンソロジーに、後日談となる「電脳塔の恋人たち」が収録されています。
ちょっとしんみりするいい感じの短編です。

リンク集: 西谷史

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