まったりしている「食卓にビールを」
女子高生で、主婦で、作家である主人公の「SF」な日常を描いた、短編集です。
「食卓にビールを」著:小林めぐみ/絵:剣康之(富士見ミステリー文庫)
ほぼ、家庭生活編と学校生活編が交互に描かれています。
というより、学校編が書き下ろしで挿入されています。
一発ネタのアイデア勝負のお話なので、再読は難しいでしょう。
各話は、社会風刺性の低い星新一作品と言った感じで、淡々とすすむストーリーも人を選ぶと思います。
面白くないわけではないので、まったりとした時間を過ごすのには向いているかもしれません。
のめりこみにくいお話でした。
結婚していることや、作家であるという設定は、インパクトを狙ったのだろうけど、物語りに絡んではいないためまったくの無意味となっています。
むしろ邪魔だったのでは?とさえ思います。
「退屈」こそ主人公の原動力でしょうが、その「退屈」の説得力が失われています。
学校編を加えるのであれば、同居人は、旦那ではなく、兄とかにしておいたほうが良かったと思います。
もしくは、おもいきって女子高生という設定を削り、主婦という設定をもっと前面に出すとかしてあれば、もっと物語りに入り込みやすかったと思います。
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