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7月 17, 2004

夏はやっぱりロケット「ロケットガール」

「ロケットガール」著:野尻抱介/絵:山内則康(富士見ファンタジア文庫 1995年)

文明に取り残された南海の島・アクシオ島に、ロケット・オタク達の楽園があった。
しかし、その楽園にも崩壊の時が訪れようとしている。
夏休みを利用して、島を訪れた女子高生・森田ゆかりは、ある目的を胸に秘めていた。
彼女は、簡単なバイトという言葉に誘われて、野望にとり憑かれた所長・那須田の策謀へと巻き込まれていく。
タリホ族の呪い。
妖艶な女医。
怪しい化学者。
謎の美少女との出会い。
運命の再会。
爆音と閃光。
そして、精霊。
しっかり者でちゃっかり者の女子高生・ゆかりは、耐爆扉の向こうに何を見るのか。
彼女は、果たして無事、生還できるのか。

と煽って書いてみましたが、この作品は、架空の宇宙開発をめぐる人間ドラマを描いたもので、科学的な設定に裏打ちされたどこか現実味のある物語りです。
プロジャクトXとかが好きな人にもお勧めです。
といっても作風は、アニメ的なライトノベルで、キャラクターやドタバタを気楽に楽しめる一冊です。

前半は、南国らしい穏やか雰囲気のなか進んでいきますが、展開は早いので充実しています。
そして後半は、怒涛のクライマックスへと突入していきます。

南の島のけだるい空気とロケットの爽快感を味わえる夏向きの一冊です。

最近、元気のない日本のロケット開発ですが、この本を久しぶりに再読してみて、国産ロケットの開発をあらためて応援したくなりました。
一度でも打ち上げに失敗すると、マスコミは脊髄反射的に「日本の宇宙開発、大きく後退」とか「信頼性は失われた」とか書きたてますが、一度や二度の失敗がなんです。チャレンジに失敗はつきものです。失敗しないということはチャレンジもしていないということです。
危険なばかりで見返りの少ない増殖炉に何兆円も無駄金使うくらいなら、バンバン、ロケットを打ち上げさせてやりゃいいんです。数をこなさないから日本のロケットは割高だなんて言われちゃうんです。

リンク集: 野尻抱介

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